サダット珈琲

焙煎士の思い


珈琲の香りではアメリカのSCAA(Coffee Taster’s Flavor Wheel)が定めたフレーバーホイールの香りの評価表があります。また味についても各ブランドごとにある程度定まった味の評価があります。
しかし、豆の乾燥方法や保存状態に始まり焙煎方法やミルの細目など、そして最終的にドリッパーの技術によって最終の味や香りは大きく異なってきます。
焙煎士の立場から発言すれば窯の形状や焙煎の初期温度から中期温度そして味と香りを決定する温度によって味、香りの変化の振れ幅は相当に大きく同じCoffeeBeansとは思えない変化があります。最終的には上記の工程管理の中でどれだけのデーターのエビデンスの元に評価されているのでしょう。
私の仕事である焙煎においても520℃~580℃の中で10℃単位で調整を行っています。当然そのCoffeeBeansの特徴を最大限活かし、各CoffeeBeansの個性を引き出す努力を行っていますが、最終形の香りと味を引き出すのは人生をかけてもたどり着かない場所だとおもいます。
しかし突然神が降臨するかのように最高のCoffeeBeansができ自分でも高揚感なのか幸福感なのかわかりませんが幸せを感じます。

一期一会のコーヒーをお楽しみいただけたら幸いです。






2021年珈琲社会の状況


ニュークロップも入荷が始める時期ですが、今年の珈琲社会は受難の年になりそうです。
珈琲豆の今年の動向を商社や現地情報など取りまとめてみました。
地球温暖のための気候の変化もあり、世界最大の珈琲産国のブラジル産コーヒー豆が減産傾向にあります。
また、気候変動などで各栽培地域の収穫のタイミング時期が重なりコロナの影響もあり、収穫時の人手不足からの収穫量が大きく減少しています。
次にコロナ影響下で 各所で人員不足のため出荷の遅れやコンテナ、国際貨物船などの出航の遅れなどで入荷時期が全体的に遅れ気味になっていて中期的に品薄が続きそうです。
一般のプロパー商品のクオリティーが高くないように思われます。
高品質のスペシャリティー珈琲豆は欧米など需要が高く、欧米などでワクチンの普及でコロナが落ち着けば日本への入荷量の影響がでると判断されます。